高視聴率で話題の日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」(水曜午後10時)が、映画版や続編の企画は一切やらず、21日の最終回で完全終了することが6日、分かった。ドラマがヒットすると、映画化及び続編、スペシャルドラマの企画が持ち上がるのが常だが、脚本家の遊川和彦氏(56)が「1人の女性の再生を描き切りたかったので、あとは三田がこれからどう生きていくかを視聴者の皆さんに想像してもらいたいです。残り3本で燃え尽きたいと思います」と明言した。

 この意向を受け、日本テレビは、21日の最終回直前の午後9時から1時間、14日までの10話から最終回につながるストーリーで構成したスペシャル番組の放送を決めた。これまでの内容をダイジェストで振り返りながら、新たに撮影する撮り下ろし番組という。番組編成においても、ゴールデンタイムを割いてドラマの最終回に直結する番組を放送することはテレビ界では異例となる。

 先月30日の第8話にして、今年の連続ドラマでは最高の平均視聴率29・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。その勢いを受け、今日7日放送の第9話だけでなく第10話と最終回も15分拡大することも決まった。福田編成部長は「あらゆる年代に愛されるようになった。9、10話、最終回を拡大編成します。さらに最終回は“ミタの世界”に浸っていただけるように、午後9時からスペシャル番組を緊急編成することになりました。21日はご家族でお楽しみください」と話した。